昔の映画をスクリーンで観た①「マイ・フェア・レディ」~午前十時の映画祭の思い出~
昔の名作映画を、リバイバル上映などによって、この現代に映画館のスクリーンで観た経験について書き連ねていくシリーズを今回から始めようと思います。
記念すべき第一回は、オードリーヘップバーン主演、1964年公開のミュージカル映画、「マイ・フェア・レディ」です。
皆さんは、「午前十時の映画祭」というものをご存じでしょうか?
一年間かけて様々な名作映画を、1作品につき1~2週間の間、1日1回ずつ、全国色々なところの映画館で上映する企画です。
「午前十時の映画祭」公式サイトはこちら(外部リンク)
今年度の上映映画スケジュールはこちら(外部リンク)
今年で14回目だそうですが、ここ数年は、ゴールデンウイークあたりにオードリーヘップバーンの映画が上映されており、
昨年、2023年のオードリー作品が、「マイ・フェア・レディ」でした。
ミュージカル映画好きで、オードリー好きでもある私。「マイ・フェア・レディ」は、中学生のときに地元の図書館でDVDを借りて以来、大・大・大好きな映画。
1964年の映画は、21世紀に映画館で観られるわけなんてなく、DVDや配信、テレビ放送などの小さな画面で観るものだと思い込んでいた私は、昨年この「午前十時の映画祭」の存在を知り、ラインナップに「マイ・フェア・レディ」があるのを見つけて、嬉しくて飛び上がりました。
歌詞に使われている英単語の意味なんて半分もわからないのに音の感じで覚えて、劇中歌をそらで歌えるようになるまでDVDを繰り返し観た中学時代の自分が、「10年後に映画館で観れるよ」って聞いたら何ていうかしら。
2023年4月28日金曜日、午前十時の映画祭13でのマイ・フェア・レディの上映初日に、早速映画館へと向かいました(院試が迫っていたのに無視して、時間割超絶スカスカ学部4年生イヤーを楽しむ、お気楽大学生でした)。
マイフェアレディを、映画館の大スクリーンと、重厚な音響で、しかも4K上映(マイフェアレディは4K上映対象作品でした)で見られる!!!
そうワクワクしながら映画館の席につきました。
マイフェアレディのオープニングでは、お花の画像とともに「序曲」が流れて、キャスト・スタッフの名前が表示されます。(昔の映画って、最初にスタッフクレジットが流れること多いですよね)
その序曲はこちら↓(違法アップロードでない認識である、「トピック チャンネル」という、YouTubeによって自動生成されるチャンネルの動画を埋め込んでいます。)
家で何度も何度も観て聴いたあの場面を、映画館で全身で浴びることができていることに感動して、まだストーリーも始まっていないのに、目にじんわり涙がこみあげてきてしまいました。
それ以降ずっと、涙じんわり状態でしたが、その状態の最中でも特に感動が強まったのは、アスコット競馬場に、オードリー演じるイライザが登場するシーンです。
というのも、こちらの記事↓(外部リンク)
に、アスコット競馬場でのオードリーの衣装の白さの美しさについて書かれており、それに注目しようと思いながらこのシーンを見てみると、本当にそうで、オードリーの衣装の白が、画面に映っている白色の中で一番美しい白であり、「ああ、これが4Kなんだ」と、4K映像を映画館のスクリーンで観れている喜びを強く嚙み締めることになりました。
そのアスコットのシーンが終わり、ジェレミー・ブレット演じるフレディが歌うあの名シーン(歌は吹き替えだったらしいですね!)も終わって、やってきたのが「インターミッション」!!!!
長い映画の途中の休憩タイムのことなんですが、インターミッションが始まることを告げる表示が出たあと、スクリーンの映像がいったん消えて、場内に明かりがつき、休憩となりました。
家でDVDを見ているときに考えた、「公開当時に映画館で観てた人はここでトイレとか行ってたのかな」を、自分が体験できる日が来るなんて! 感動しながら急いでトイレに行き、急いで戻ってくると、私が訪れた劇場ではインターミッションは5分間だったので、映画が再開するちょうどいい頃合いになっていました。
インターミッション、昔の映画ではよく見かけますが(本作とか、サウンドオブミュージックとか、アラビアのロレンスとか)、最近の作品だと、長時間の映画でも無いことが多いですよね。この前見に行った「オッペンハイマー」(180分)も、インターミッション無しだったので、事前に水分をあまりとらないようにしてから観に行きました。
インターミッションがあったら、膀胱にそんなに気を遣う必要がなくなるのになあ。
ウィキペディアの「インターミッション」に関する記事内に、インターミッションが存在してる映画、および、長いのにインターミッションのない映画のリストがあって、面白かったのでぜひ!↓(外部リンク)
そんなこんなで、上記の2つの、大きな個人的感動ポイントを含む、素晴らしい映画体験ができて、満足感に満ち溢れて帰宅したのですが、次の日朝起きると、早くももう一回観たくなっていて、
上映期間の2週間の間に、結局3回も映画館へ観に行ってしまいました!(なんて暇な大学生なんだろうか!)
2回、3回と同じ映画を観ていても、
感動ポイントが変わったり(2回目は「君住む街角」のジェレミー・ブレットが格好良すぎたのが一番の感動。3回目は、もうこれ以上は見に来れないことがわかっていたので、「時間通りに教会へ」や「彼女のことで頭がいっぱい」の曲を聴き、「ああもう終わっちゃう、映画館で次観れるのはいつだろう」というところに一番心を動かされる)、
笑い上戸の方がいて、その方の笑い声につられて余計に面白く感じるなど、その日の他のお客さんの影響を受けたりと、
何度目でも新たな楽しみがありました。
そして何より、大スクリーン・全身に響く音響、ポップコーンの香りとカップのジュースの冷たさを、体を包み込む座席という、映画館でしか味わえない物事が存在する中で、大好きな映画を観ることができたというのは、忘れることのできない大切な思い出となりました。
「午前十時の映画祭」という映画祭の存在を知って、本当によかったなと思います。
今年度の午前十時の映画祭である、「午前十時の映画祭14」のオードリー枠は、「ティファニーで朝食を」。今週金曜日、2024年4月26日から公開ですよ!もちろん観に行きます。
「午前十時の映画祭」の作品の上映は、基本的に午前中開始・1日1回ですが、「ティファニーで朝食を」は、Filmarksとのコラボによる夜上映があるとのこと!!↓(外部リンク)
選択肢が増えるのは、とてもありがたいことですね。
そして今年度の「午前十時の映画祭14」のミュージカル映画枠は、このブログで何度も何度も触れている、「雨に唄えば」!
グループBの映画間で先に2週間上映、その次にグループAの映画館で2週間上映という、1か月間日本のどこかしらで「雨に唄えば」が上映される期間がやって来るので、10回ぐらい観に行っちゃうんじゃないかしら。
午前十時の映画祭をはじめとした、名作映画のリバイバル上映、これからもたくさん観に行きたいです!
それではまた!
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